注文住宅にビルトインガレージを設置する際の注意点とは?

公開日:2022/10/15  

近年では、注文住宅にビルトインガレージを設置する家庭が増えています。ビルトインガレージは、車やバイクが好きな方や、趣味を楽しむ空間として人気があるのです。この記事では、ビルトインガレージの概要や、設置するメリットとデメリット、設置する際の注意点について詳しく紹介します。設置を検討している方は参考にしてください。

ビルトインガレージとは?

住宅の1階部分に車を停めるスペースを設け、シャッターを閉めて格納するガレージのことをビルトインガレージといいます。住宅内に完全に組み込むため、インナーガレージといわれることもあるようです。

ビルトインガレージは、基本的に2階建てや3階建ての住宅に設けるものです。大きな開口部が必要となるため、一般的な住宅よりも強度が必要になります。木造住宅よりも鉄筋コンクリート造の住宅の方が設計しやすいでしょう。

注文住宅にビルトインガレージを設置するメリット

ビルトインガレージを設置するメリットを紹介します。

愛車を守れる

ビルトインガレージならば、愛車を室内に保管することになるので雨や風から守れるのです。紫外線からも守れますので愛車を長く乗り続けられるでしょう。また、いたずらや盗難の被害を防ぐことも可能です。簡単にほか人が近づけないので、防犯上でも安心感があるでしょう。

雨の日でも車の乗り降りが楽にできる

住宅の中に車を停められるので、雨の日でも濡れることなく乗り降りができます。とくに、お年寄りや子どもがいる場合は便利といえるでしょう。また、荷物が多いときでも濡れずに運び入れることもできるのです。

趣味のスペースを作れる

ビルトインガレージを書斎や趣味のスペースとして活用する人も多いようです。DIYをしたり、ゴルフの練習をしたり使い道はさまざまです。子どもの遊び場にする人や、趣味の物やアウトドア用品の保管場所として使用する人もいます。

注文住宅にビルトインガレージを設置するデメリット

ビルトインガレージを設置すると、少なからずデメリットもあります。メリットだけでなく、デメリットについても事前に理解しておきましょう。

費用が高額になる

ビルトインガレージを設置するには費用がかかります。広さや付属設備によって費用は異なりますが、300万円程度必要といわれています。

強度や耐震性を重視しなくてはいけないので高額となるのです。シャッターや換気扇、証明などにこだわりたい方は、さらに高額になってしまう可能性があるでしょう。

騒音や振動が気になってしまう

車が出入りする際の音や振動が気になってしまうことがあります。シャッターの開閉なども騒音に感じる人もいるでしょう。早朝や深夜には、気を付けながら車の出入りやシャッターの開閉をしなくてはいけません。しっかり換気をしないと排気ガスも溜まりやすいので注意が必要です。

居住空間が狭くなる

ビルトインガレージを設置する分、居住空間が狭くなる可能性があります。玄関や間取りに制約が生まれてしまうので、場合によっては、リビングは2階に配置しなくてはいけなくなります。ビルトインガレージと居住空間のバランスを考えて設計する必要があるのです。

注文住宅にビルトインガレージを設置する際の注意点

実際に注文住宅にビルトインガレージを設置する際に、注意しなくてはいけないポイントがあるので紹介します。

間取りを考慮する

ビルトインガレージを設置するには、1階部分の居住空間が狭くなります。希望する広さのリビングにならない可能性もあります。リビングを広くしたいからといって、2階に設けると生活しにくくなってしまうでしょう。ビルトインガレージだけに注目せず、間取りをどうしたらよいのか家族で話し合う必要があります。

車の買い替えも考慮する

ビルトインガレージを設置する際には、車を買い替えることも考慮しなくてはいけません。同じサイズの車に買い替えるのならば問題ありませんが、海外メーカーの車や車高が違う車に買い替えてしまうと、サイズが合わなくなってしまいます。

今よりも大きいサイズの車に買い替えたいと考えている人は、設置の際に考慮する必要があります。住み始めていくうちに荷物が増えることも考えられますので、広さには余裕をもたせておくと安心です。

ガレージ内の床に注意する

ガレージ内の床は、水や汚れに強くひび割れないような素材のものを選びましょう。ガレージ内で洗車をしたり、オイル交換をしたりする予定があるならば、特殊コーティングの床材を検討する必要があります。ビルトインガレージを設置する目的に合わせて、使用する床材を選ぶようにしましょう。

まとめ

注文住宅にビルトインガレージを設置するメリットとデメリットや、注意点について紹介しました。ビルトインガレージを設置するとさまざま活用方法があり、愛車を雨風やいたずらなどから守ることも可能になります。

しかし、デメリットや注意しなくてはいけないポイントもいくつかあります。生活しやすい間取りにすることや、広さや床材に注意することが大切です。設置してから後悔することがないように、事前にメリットとデメリットをしっかり理解しておきましょう。

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