注文住宅にインナーバルコニーを設置する際の注意点について解説!

公開日:2023/06/15  

インナーバルコニー

インナーバルコニーがあれば、バーベキューをしたり、子どもを遊ばせたりと家で過ごすのがより楽しくなります。しかし、インナーバルコニーをつくることでのデメリットもあるので、注意してつくりたいですね。今回は、インナーバルコニーをご紹介するので、ぜひ注文住宅の参考にしてみてください。

そもそも「インナーバルコニー」とは?

そもそもインナーバルコニーとはどのような定義なのでしょうか。まずバルコニーとは、2階以上に設置された住戸から外に張り出していてあるスペースのことを言います。基本的に屋根はありません。

そして、インナーバルコニーとは、建物の内側に引っ込んでいる屋根付きのバルコニーのことです。1階に設置する半屋外のスペースは、テラスと呼びます。

注文住宅にインナーバルコニーを設置するメリット

インナーバルコニーは、屋根がついていて半屋外なので、プライバシーを守りながらも外空間につながる開放的な空間をつくれることが大きなメリットです。屋根があるため、雨や強い日差しからも守られ、庭よりも気軽につかうことができますね。

例えば、お客さんを呼んで、ホームパーティーやバーベキューをして楽しんだり、オープンカフェのように楽しんだりできます。また、子どもをビニールプールで遊ばせたり、ペットを目の届く範囲で伸び伸びと遊ばせたりもできます。

インナーバルコニーとリビングとつなげてセカンドリビングとすれば、一家団欒を楽しむこともできますね。屋根付きなので洗濯物を干す場合も便利です。クローゼットのある部屋とつなげてつくれば、洗濯物を干して取り込むという家事が楽になりますよ。

L字型にインナーバルコニーをつくることで、接する部屋への採光を増やすこともできます。

このように、暮らしの中に非日常的な要素をプラスし、暮らしを便利にできます。完全に屋内にしたい場合は、サンルームがおすすめです。サンルームも子どもが遊んだり、洗濯物を干したりできますよ。

注文住宅にインナーバルコニーを設置するデメリット

インナーバルコニーは、容積率の対象になる場合があります。容積率いっぱいにつくる場合は、インナーバルコニーをつくることで、他の間取りを狭くしなくてはならないのです。この場合はデメリットとなります。

家全体のバランスを考えてつくる必要がありますね。容積率の対象になるには条件があるため、まずは容積率の対象になるかを確認してみましょう。また、容積率に含まれるという場合は、その分固定資産税がかかります。

建築費以外にも固定資産税なども含めて、コストがどのくらい上がるかも確認しましょう。建物内部につくるため、上下階に配慮した施工をする必要があります。費用の相場は、20~50万円です。通常のテラスをつくるよりもコストがかかるのが、デメリットです。

注文住宅にインナーバルコニーを設置する際の注意点

インナーバルコニーを設置する時に気をつけたいことをご紹介します。

目的を持ってつくる

例えば、お客さんを呼びたい場合やインナーバルコニーで食事がしたい場合はリビングダイニングからアクセスできる場所につくるとよいでしょう。洗濯物を干すことを考えれば、洗濯機がある場所やクローゼットがある部屋に接していた方がよいでしょう。

インナーバルコニーをつくる目的をしっかりと持っていた方が、後で使いやすくなります。

プライバシーを確保する

インナーバルコニーと隣の家の2階が向き合っていると、インナーバルコニーの中が隣の家から見えてしまいます。まずは設置する場所を考え、それでも外からの視線が気になるようならフェンスを高めにするなどの工夫をします。

しかし、フェンスが高すぎると日当たりが悪くなるので全体的なバランスを見ながら設置しましょう。

非日常感を大事にする場合

インナーバルコニーをセカンドリビングのように「過ごす場所」として使いたい場合には、洗濯物があると生活感がでて非日常感がなくなってしまうため、洗濯物を干す場所を別に確保しましょう。

採光を考える

インナーバルコニーの屋根のせいで接している部屋まで日光が届かないと、日中も真っ暗になってしまいます。採光ができるように、気をつけてつくりましょう。

インナーバルコニーで使用するアイテムを保管する場所を確保する

インナーバルコニーにテーブルや椅子を置く場合、台風の時などにしまう必要があります。インナーバルコニーに収納庫を作ったり、室内にしまえるスペースを確保したりする必要があります。

固定資産税がいくらになるか把握しておく

インナーバルコニーが容積率の対象になる場合、固定資産税がかかります。1回の固定資産税はそんなに高くはありませんが、固定資産税は支払い続けるものなので、課税対象になる面積などを把握しておくとよいでしょう。

まとめ

インナーバルコニーは、開放的な空間で、非日常的を演出してくれます。しかし、家の中に光が入らなかったり、プライバシーを確保できなかったりという問題点があると、せっかくつくっても後悔することになります。

また、インナーバルコニーが活躍しているうちはいいのですが、使わなくなっても固定資産税はかかり続けます。どんな目的でインナーバルコニーをつくりたいか、費用は大丈夫かなど事前に考えておきましょう。インナーバルコニーを活用して、日常にプラスの時間がつくれるといいですね。

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