注文住宅を建てるメリット・デメリットを知っておこう!

公開日:2022/07/15  最終更新日:2022/07/13


一戸建てには、注文住宅や建売住宅などのさまざまな選択肢があります。この記事では、注文住宅を取り上げて、そのメリット・デメリットを詳しく解説します。注文住宅で家を建てるか検討中の人はぜひ参考にしてみてください。注文住宅の特徴をしっかり把握し、後悔のない家づくりをおこないましょう。

そもそも「注文住宅」とは?

注文住宅とは、設備や間取りを自由に選択して建てる一戸建て住宅のことです。注文住宅と聞くと、建築に関わるすべてのことを施主が選んで注文できそうなものですが、実はすべての注文住宅がそうとは限りません。注文住宅にはフルオーダー住宅とセミオーダー住宅の2種類があるのです。

■フルオーダー住宅

フルオーダー住宅は、その名の通り、窓や浴室などの住宅設備はもちろん、屋根材や断熱材などの建材までも、建築に関わるすべてのことを施主がフルオーダーできる住宅のことです。自由度が高く、細かい部分も施主の意見を反映しながらこだわってつくれることが魅力でしょう。

■セミオーダー住宅

セミオーダー住宅は建築工法や構造に関わる部分などの基本的な仕様はすでに決められていることが多く、内装・外装などを住宅会社が指定したメーカーなどのなかから選んで建てる住宅のこと。どの範囲まで自分たちで決められるのか、どんな選択肢があるのかなどは建築会社によってさまざまです。一般的には、注文住宅というとこのセミオーダー住宅を指すことが多いでしょう。

注文住宅を建てるメリット

ここでは、注文住宅を建てるメリットを3つご紹介します。

■自由度が高い!唯一無二の家づくり

注文住宅で建てる最大のメリットは自由度が高いことです。自分の意見を反映して自由に選択できるため、ほかにはない唯一無二の家づくりができます。土地の条件に合わせて家を建てられるので、狭小地や変形地に家を建てる場合にも最適でしょう。

■予算に合わせて費用を調整できる

注文住宅ならば、こだわりたい部分はとことんこだわって費用をかけて、こだわりのない部分はグレードを下げるなどして費用を抑えられます。注文住宅に限らず家を建てるときは予算オーバーになってしまいがちです。しかし、注文住宅はグレードを自分で選択できるため、予算を調整しやすいでしょう。家づくりにおいてこれは譲れないと思うものを明確にし、実現したい項目に優先順位をつけておくと、検討するときに便利です。

■建築過程を見ることができる

建売住宅はすでに完成している物件を購入するため、建築過程を見られません。しかし、注文住宅ならば契約後に建築がはじまるので、設計も建築過程を見ることができます。家への愛着がわくことはもちろん、施主がいつでも見に来る可能性があることで施工業者が手抜き工事をおこなうリスクも軽減できるでしょう。現に、注文住宅は建売住宅と比較すると欠陥住宅がとても少ないことが知られています。

注文住宅を建てるデメリット

メリットの豊富な注文住宅ですが、一方でデメリットも存在します。ここからは、注文住宅を建てるデメリットを3つご紹介します。

■契約から入居まで時間がかかる

すでに完成している家を購入する建売住宅は契約後すぐに入居できますが、注文住宅はそうはいきません。一般的に、はじめの面談から契約までに12か月かかり、さらに工事期間が7か月ほどかかります。家の完成までかかる期間は建てたい家によって異なりますが、どんな家であっても入居までに時間がかかることは覚悟した方がいいでしょう。

■完成がイメージしづらい

注文住宅は、唯一無二の家づくりなので、完成した家のイメージがしづらいというデメリットがあります。そのため、できあがった家を見て「なんだか想像していたのと違う」「思っていたよりも使い勝手が悪かった」などと後悔することもあるでしょう。そうならないためには、住宅設備の展示場で実際に見て触り使い勝手を確認したり、パースを作ってもらえる際にはその中で自分が実際に動くイメージをふくらませたりすることが重要です。

■予算をオーバーしてしまうことも

こだわりをつめこめる注文住宅ですが、その分費用がかかり、予算オーバーになってしまうことも多いです。無理なく快適に暮らすためには、資金にある程度余裕をもつことも重要でしょう。予算をオーバーしないためには、毎月のローンの支払額を考慮して、入居後の生活を想像しながら、計画を立てることが重要です。こだわりのない部分のグレードを下げて費用を調節するのもおすすめですよ。また、住宅の本体価格とは別に、各種登記費用や上下水道引き込み費用などの諸経費がかかることも留意しておきましょう。

 

この記事では、注文住宅の基礎知識をご紹介しました。注文住宅にはフルオーダー住宅とセミオーダー住宅の2種類があります。一般的には、注文住宅というとセミオーダー住宅を指すことが多いでしょう。セミオーダー住宅は基本的な仕様はすでに決められており、内装・外装などを選んで建てる住宅のことです。注文住宅のメリットには、自由度が高い点や建築過程を見ることができる点などが挙げられるでしょう。デメリットは、契約から入居まで時間がかかる点や完成がイメージしづらい点などです。注文住宅の特徴を把握することが、理想の家づくりを実現するための第一歩になるでしょう。

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