注文住宅のメンテナンス時期はいつ?修繕費の相場についても解説

公開日:2024/03/15  最終更新日:2023/10/31

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注文住宅を所有する際、長い間快適に住み続けるためには適切なメンテナンスが欠かせません。この記事では、注文住宅のメンテナンス時期と修繕費用の相場について詳しく解説します。さらに、修繕費用を抑える方法についても紹介。自宅を大切に維持し、快適な生活を実現しましょう。

注文住宅のメンテナンス時期とは?

注文住宅を購入したら、その美しさや機能性を保つために定期的なメンテナンスが必要です。以下で、注文住宅のメンテナンス時期について詳しく説明します。

新築後の初期点検(築1年)

新築後、建物の初期点検を行います。築1年までの初期点検は、建物の品質を確保し、将来の問題発生を未然に防ぐために非常に重要です。外壁、屋根、窓、ドアなどの外部設備を検査し、クラック、浸透、傷み、塗料の剥がれなどがあるか確認します。

また、配管、電気設備、暖房、冷房、断熱材などの内部設備が正常に機能しているかの確認も必要です。さらに屋根や窓からの漏水、内部からの漏水がないかを確認し、修繕が必要なら早めに対処します。問題があれば、建設業者に連絡し依頼しましょう。

外壁と屋根の点検(築5年)

築5年を迎えたら、外壁と屋根の点検を実施しましょう。外壁と屋根は建物を風雨や紫外線から守る役割を果たしており、定期的な点検が必要です。外壁に亀裂、塗料の剥がれ、カビ、変色などがないか確認します。

これらの問題が放置されると、建物の劣化が進み、修繕費用が増える原因になります。屋根は雪や風雨にさらされるため、破損や浸透のリスクが高まるのです。

屋根材の状態や雨どい、屋根裏の通気状態も確認しましょう。築5年点検では、問題を早期に発見し、修繕を行うことが大切です。

水まわり設備の点検(築10年)

築10年を迎えると、水まわり設備の点検が必要です。水まわりの設備は頻繁に使用されるので劣化しやすいため、点検と保守が不可欠です。給排水管の漏水や腐食がないか確認しましょう。

とくに隠れた場所での漏水は大きな問題につながるおそれがあります。また、給湯器の点検を行い、正常に動作しているか確認。給湯器の故障は快適な生活に影響を与えます。

木材と壁内部の点検(築20年)

築20年を迎えたら、建物内部の木材と壁内部の点検を行います。建物内部は外部から見えないため、問題を見過ごされがちです。建物内部の木材に腐食や虫害がないか確認しましょう。

隠れた傷みは早期に対処しないと、修繕費用が高額になります。築20年点検では、建物内部の安全性と耐久性を確保しましょう。

注文住宅の修繕費用の相場とは?

注文住宅の修繕費用は、年月の経過とともにかさんできます。この節では、修繕費用の相場について詳しく説明します。

外壁と屋根の塗り替え

外壁と屋根の塗り替えは、建物を風雨や紫外線から守り、美観を維持するために不可欠なメンテナンス作業です。この作業には約100万~150万円の費用がかかり、築20年以降に必要に迫られるケースが多いでしょう。

外壁と屋根の塗り替えにより、建物の寿命を延ばし、劣化からくる修繕費用を抑えることができます。

シーリングの打ち替え

シーリングの打ち替えは、建物の防水性を保つために重要な作業です。約100万円の費用がかかりますが、適切な時期に行うことで、建物内部を雨漏りから守ります。

建物の防水性を確保するため、シーリングの定期的なメンテナンスが必要です。

バルコニー防水

バルコニーの防水工事は、約15万~30万円の費用がかかります。バルコニーは外部設備であり、風雨にさらされるため、防水性の維持が重要です。

バルコニーの状態に合わせて、定期的に防水工事を行い、劣化からくるトラブルを予防しましょう。

床下の防蟻工事

床下の防蟻工事は築5年ごとに実施されるべき作業で、築25年までに約605万~980万円の費用がかかります。シロアリの被害は建物に大きな損害を与える可能性があるため、予防が重要です。

定期的な防蟻工事により、建物の耐久性を維持しましょう。

水まわり設備の交換

水まわり設備の交換は、建物内部の快適さを保つために必要な作業です。便器や洗面台の交換には約235万~430万円の費用がかかります。

築10年後には175万~260万円、築20~25年後には430万~720万円が必要となります。水まわり設備の劣化は、生活の質に多大な影響を与えるため、定期的な交換が大切です。

注文住宅の修繕費用を抑える方法

修繕費用を抑えるためには、いくつかの方法があります。まず、修理や交換がしやすい建材やパーツを選ぶことで、修繕費用を抑えられるのです。特殊な部材や素材は費用が高くつく場合があります。

また、外構やエクステリアに関しては、ホームセンターで道具を購入して自分でメンテナンスすることで費用を削減できるのです。さらに壁の塗装を定期的に行うことで、建物の外観を保ちつつ、劣化も防ぐことが可能です。

まとめ

注文住宅のメンテナンスは、自宅を美しく快適に保つために欠かせない重要な作業です。適切なメンテナンス時期を守り、修繕費用の相場を把握し、費用を抑える方法を実践することで、快適な生活を長く楽しむことができます。自宅を大切にし、安心して住み続けましょう。

日本の気候条件や建材の特性に合わせたメンテナンス計画を立てることは、安心安全な注文住宅を維持するために不可欠です。注文住宅は、一戸建ての特性に合わせて建てられており、その美しさや機能性を維持するためには適切なケアが必要です。

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